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重要!経営計画作成のツールはこれだ!【シリーズ5-4】感染症の影響を踏まえた中小企業の経営戦略

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2020年は、連日のマスコミによる報道で、新型コロナウイルスに対する過剰な不安や恐れを持たされて私たちは思考停止状況になりました。1年半以上の不自由な生活を強いられたため(今後もまだ続く可能性がありますが)、日本の経済はどのようになっているのでしょうか。

この記事を読むとどうなるの?

2020年は、新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、日本の経済にどのような影響を与えたのかを理解できます。感覚ではなく、図表や数値で読み解きながら実態を把握していきます。感染症流行後の事業環境に適応するために財務基盤を強化して前向きに回復していくためにはどんな戦略が必要なのかを考えます。中小企業の経営者や幹部に人に向けて記事を書いています。中小企業経営者・幹部の方々の一助になれば幸いです。

重要!経営計画作成のツールはこれだ!感染症の影響を踏まえた中小企業の経営戦略

(重要)危機を乗り越えていくために必要な中小企業の取組

1,過去の経営危機を乗り越えるための取組

図表4-1最も影響の大きかった経済や事業環境の変化(業種別)

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リーマンショック等の経済危機では、製造業や卸売業でダメージが多く、東日本大震災などの自然災害では、宿泊業や生活関連サービス業でダメージが大きかったです。自社特有の事情の割合もかなり高いですね。

図表4-2最も影響の大きかった経済や事業環境の変化(地域別)

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リーマンショックの
経済危機は都市部である関東地方、中部地方、関西地方が多かったです。特に自動車産業が集中している中部地方での影響は甚大でした。当然ながら東日本大震災は、北海道・東北で甚大な影響を受けました。

図表4-3経営危機を乗り越える上で最も重要だった取組

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(1)危機前の取組では「新事業分野への進出、事業の多角化」

(2)危機下の取組では、「資金繰りの改善」「金融機関への相談」「不採算事業からの撤退、中核事業への集中」等を同時に取組し、一気呵成に行動しなければなりません。

図表4-4「危機」を乗り越えるために行った事業戦略上の取組

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総資本利益率が2%以上(青棒線)の企業を経営パフォーマンスの高い企業とみなして図表を見て下さい。経営パフォーマンスの高い企業は、「本業回帰」「事業多角化」「事業転換」をおこなっています。経営危機を乗り越えるためには、事業戦略の見直しを行うことが重要である事を示しています。

図表4-5「危機」を乗り越えるために行った取組(雇用・人材以外)

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図表4-4と同様の見方をしてください。経営パフォーマンスの高い企業は、「新規顧客開拓」「生産効率改善」「高付加価値製品・サービスの拡充」「仕入見直し」を行っています。

図表4-6「危機」を乗り越えるために行った取組(雇用・人材)

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どの企業も①「役員報酬カット」②「賞与カット」③「減給」の順番に実施し、その後に「新規採用抑制」「残業規制」「雇用助成金申請」しながら「社内人材の教育・訓練」をほぼ同時に実施して乗り越えています。

2,経営計画の運用と感染症の影響の関係性

経営方針や事業環境等を整理する手法の一つに、経営計画の策定があります。自社のおかれた事業環境やその変化に対して取るべき行動を明確化し、経営改善のPDCAサイクルを回していくことが重要です。

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耳より情報です。

経営計画を作成する上で参考になるツールをご紹介

「経営デザインシート」があります。首相官邸HP知的財産戦略本部に掲載されています。

経営デザインシートのイメージがわかる

経営デザインシートの書式を利用する

経営計画作成時のやり方のサポートやヒントとして利用してください。

図表4-7感染症流行前に経営計画を見直して役に立った経験

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「自社の課題が整理できた」「円滑に資金調達ができた」「従業員の雇用を守ることができた」等が高い割合を占めています。

経営計画を策定する上での一番の注意点は、自社の置かれた事業環境を冷静に把握できているのかどうかということです。これが間違っていれば全ては絵に描いた餅となります。実現不可能な経営計画を一生懸命に策定しても計画未達成で終了してしまいます。

足元の状況を冷静な目で何度も見直して常に修正していく必要があります。

最初はうまく行かなかったとしてもあきらめないで何度もトライ&エラーを続けていけばマイスタイルがわかるようになります。マイスタイルがわかってしまえば経営計画は自分の手の中となり、自分の道具になっていきます。自分の道具になるまで♬何度でも!何度でも呼ぶよ~♬で行きましょう。

 

次回は、事業再構築補助金のことを書きたいと思います。補助金を利用して経営戦略を組み替えましょう。引き続き読んでいただければ幸いです。

 

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